インテル®の Cyclone® V SoC および Arria® V SoC ファミリは、TSMC の 28nm ロー・パワー(28LP)プロセス技術で製造され、低消費電力の実現のほか、豊富なハード IP 群、および低消費電力 シリアル・トランシーバを活用可能です。

28nm ポートフォリオにおけるプロセス選択肢

Cyclone V SoC および Arria V SoC ファミリは、性能、I/O リソース、パッケージ・サイズ、消費電力、コストなどの要件への最適化により差別化が図られています。そして、28nm デバイス・ファミリ共通の生産性向上デザイン・プラットフォームを利用して迅速なデザイン開発が可能です。

 

   

     最も低いスタティック消費電力と 絶対電力

   最大のバンド幅

     最も低消費電力のトランシーバ

   消費電力が 200mW と小さい 28 Gbps トランシーバ

     十分な性能

   デザイン最適化による低電力化

     最大限のハード IP

 

     高性能 I/O 規格

 

Arria V FPGA にて 40% の低消費電力化を実現

Arria V SX および ST SoC は、ミッドレンジ・アプリケーション向けに業界で最も低いトータル消費電力を提供します。
28nm Low-Power (LP) プロセスの採用によるダイナミック消費電力の低減により、以下のメリットを実現しています。

 

      業界で最も低いスタティック消費電力

      業界で最も低消費電力の最大 10.3125Gbps トランシーバ

     ハード IP (Intellectual Property) による優れた FPGA ファブリック

Arria V FPGA デバイス・タイプの比較

機能

Arria V GZ FPGA

Arria V GT FPGA

Arria V GX FPGA

Arria V ST SoC

Arria V SX SoC

ALM (K)

170

190

190

174

174

可変精度 DSPブロック数

1,139

1,156

1,156

1,068

1,068

M20Kメモリ・ブロック数

1,700

-

-

-

-

M10Kメモリ・ブロック数

-

2,414

2,414

2,282

2,282

DDR3メモリ・インタフェース

速度

800 MHz

667 MHz

667 MHz

667 MHz

667 MHz

ハード・メモリ・コントローラ

-

4

4

4

4

トランシーバ・スピード (Gbps)

12.5 Gbps

10.3125

6.5536

10.3125

6.5536

PCI Express® (PCIe) Gen3/2/1 HIP

1

-

-

-

-

PCIe Gen2/1 HIP

-

2

2

2

2

デザイン・セキュリティ

SEUの緩和

Arria V FPGA のアーキテクチャ

 

・業界で最も低い消費電力のミッドレンジ FPGA

Arria V GZ FPGA は、ミッドレンジ・アプリケーション向けとして帯域幅あたりの消費電力が最も低く、最大 12.5 Gbps のトランシーバを必要とする消費電力重視のデザインに最適です。Arria V GZ FPGA のチャネルあたりの消費電力は、10G で 180 mW 未満、12.5 Gbps でも 200 mW 未満です。また、-3L スピード・グレードの低スタティック消費電力製品も提供されます。

Arria V GX および GT FPGA は、28nm Low-Power (LP) プロセスの採用による最も低いスタティック消費電力、そして最大 10.3125 Gbps までのトランシーバ・スピードにおける最も低いトランシーバ消費電力、またダイナミック消費電力削減に向けて設計されたハード IP による優れたファブリックの提供により、ミッドレンジ・アプリケーション向けとして最も低いトータル消費電力を実現しています。Arria V デバイスは、従来世代のミッドレンジ FPGA に比べて平均で 40% の消費電力削減を実現します。

・SoC FPGA – ARM プロセッサ・ベースのカスタマイズ可能な SoC

Arria V SoC は、プロセッサ、ペリフェラル、およびメモリ・コントローラで構成されるハード・プロセッサ・システム (HPS) を、広帯域幅インタコネクト・バックボーンによって FPGA ファブリックと統合することにより、システム消費電力、システム・コスト、およびボード・スペースの低減を実現します。HPS とインテルの 28nm 低消費電力 FPGA ファブリックの組み合わせは、Arria V FPGA の柔軟性と豊富な DSP ブロックを備えたアプリケーション・クラスの ARM プロセッサのエコシステムと性能を提供します。

Cyclone V FPGA でもトータル消費電力を最大40%削減

Cyclone V FPGA は、TSMC 社の 28nm LP プロセスで製造されており、消費電力とコストを低減しながら、コスト重視のアプリケーションで求められる性能を実現できます。

 

28nm LP の利点:

    低いキャパシタンス

    マルチ・スレッショルド・トランジスタ

    複数のチャネル長によりリーク電流を削減

   コア電源を削減

 

また、2 種類の電源レギュレータ電圧のみで駆動可能であることや、小型パッケージを含むワイヤボンド・パッケージで提供されることもコスト削減に貢献します。

Cyclone V FPGA ファミリでは 6 種類の製品を提供

特長

最小のコストと消費電力

3.125G トランシーバ

6.144G トランシーバ

  ロジックと DSP多用の広範なアプリケーションを実現できる、最小のシステム・コストと消費電力に最適化されたFPGA  614Mbps ~ 3.125Gbps のトランシーバ・アプリケーションの実現に最適化された最小コストと消費電力の FPGA

業界で、6.144Gbps トランシーバ・アプリケーションを実現する最も低コスト、低消費電力の FPGA(1) 

FPGA

E 製品

GX 製品

GT 製品

ARM Cortex™-A9 MPCore™ プロセッサ・システム

SE 製品

SX 製品

ST 製品

  (1)

Cyclone V GT デバイスは、6.144 Gbps CPRI プロトコルをサポートします。

 

Cyclone V のシステム統合によるシステム・レベルコストの削減

 

・コスト重視の量産アプリケーションに最適

Cyclone V FPGA は、プロトコル・ブリッジング、モーター制御ドライブ、放送ビデオ・コンバータ/キャプチャ・カード、ポータブル機器などの量産アプリケーションに最適です。さまざまな市場における Cyclone V FPGA の利点をご確認ください。

・インテル SoC – カスタマイズ可能なARM プロセッサ・ベースのSoC

Cyclone V は、プロセッサ、ペリフェラル、およびメモリ・コントローラで構成されるハード・プロセッサ・システム (HPS) を、広帯域幅インタコネクト・バックボーンによって FPGA ファブリックと統合することにより、システム消費電力、システム・コスト、およびボード・スペースの削減を実現します。HPS とインテルの 28nm 低消費電力 FPGA ファブリックの組み合わせは、Cyclone V FPGAの柔軟性と低消費電力、そして低コストを備えたアプリケーション・クラスの ARM® プロセッサ・エコシステムと性能を提供します。

・システム統合によるシステム全体のコストの削減

Cyclone V FPGA は内蔵されている多数のハード IP ブロックにより、製品の差別化が図れる一方、全体のシステム・コストと消費電力を低減し、デザインの開発期間を短縮することができます。主なハード IP ブロックは以下のとおりです。

  • 400 MHz DDR3 SDRAM をサポートし、オプションで誤り訂正コード (ECC) もサポートするハード化されたメモリ・コントローラ
  • マルチファンクション対応 PCI Express Gen2
  • 可変精度デジタル信号処理 (DSP) ブロック
  • ハード・プロセッサ・システム (HPS) デュアルコア ARM Cortex-A9 MPCore プロセッサ

低消費電力化のための手法をふんだんに取り入れたデバイス

 ハード・プロセッサ・システム(HPS):
    4,000 MIPS の性能を低消費電力で実現

    800 MHz 動作のデュアルコア SoC

 独立したパワー・プレーン

    FPGA のパワーダウンによる低消費電力動作が可能

 ソフトウェア制御のパワー・マネージメント

  • PLL およびクロック・ディバイダ制御
  • クロック・ドメイン・ゲーティング
  • プロセッサ・スリープ・モード
  • 低消費電力メモリ・コントローラ・モード

インテル SoC と 28nm ポートフォリオ

性能、消費電力、コストの要件で折り合いがつかないとき、インテルの 28nm ポートフォリオほど最適な ソリューションはありません。
幅広い機能に始まり、アプリケーションに焦点を当てたソリューションに至るまで、様々な優位性を提供するインテルの 28nm ポートフォリオは、プログラマブル・ロジックを新たな 水準に引き上げ、より複雑で差別化されたソリューションを短期間かつ少ない労力で開発できるようになります。

 

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