はじめに

こんにちは、ぐぅです。

月日が経つのはあっという間で、気が付けば 2014 年度の「新人エンジニアの赤面ブログ」は今回が最終回となります。

 

遂に研修も大詰めとなり、現在私は SIERRA WIRELESS ™ 社の「 3G、LTE モジュール」について勉強しています。

上の写真のような評価ボードを使用し、研修を行っています。

 

そもそも「 3G、LTE モジュール」とは何なのか、そしてそれを使うと一体何ができるのかを紹介したいと思います。

3G、LTE について

3G、LTE とはネットワーク通信規格の名前です。通信規格としてみなさんがよくご存じのものに「 Wi – Fi 」があると思います。
そこでまずは Wi – Fi の通信の仕組みを見てみましょう。

 

スマートフォンから Wi – Fi を使ってネットワーク通信を行う際の概略図を以下に示します。
この場合はネットワークに繋ぐためにアクセスポイント( AP )が必要となります。

これに対して、3G や LTE を使用してネットワーク通信を行う場合は AP が不要です。

つまり、スマートフォンからネットワークに直接接続することができます。

3G、LTE モジュールを使うとできること

では続いて 3G、LTE モジュールを使用すると一体何ができるのか、ご紹介します。

簡単に言うと「物をインターネットに直接繋ぎ、遠隔で監視や制御を行う」ということです。

 

例えば 3G、LTE モジュールを自動販売機に取り付けることで、自動販売機の在庫管理を遠隔で行うことができます。

このように「もの」と「インターネット」を繋ぐことが「 IoT ( Internet Of Things )」なのです!便利!!

 

屋外等の AP が無いような場所でも、回線が通っていれば(電波を受信していれば) 3G、 LTE ではインターネットへアクセスが可能です。

 

この技術が話題になっており、スマートメータや PDA 端末等、様々なところで 3G、LTE が活用されています。

 

そういえばアルテラの MAX ® 10 が使われている「 odyssey ® 」はセンサーがたくさん付いているので、 odyssey と 3G、LTE モジュールを組み合わせれば、これらセンサーのデータも直接インターネット上のクラウドにアップすることも可能ですね!

こんな風に様々な情報をインターネット上にアップし遠隔で管理・監視できる仕組みが広がれば、私たちの暮らしはより便利なものになりますね。

まとめ

3G、 LTE モジュールを使用することで、モノとインターネットを直接繋ぐことができる。

これによりデータ管理・監視が遠隔で行える。

ぐぅのつぶやき

色々なデータをパソコンやスマートフォンを使って確認出来るのはとても便利だなぁ。

Wi - Fi と 3G、LTE の用途の違い

今回の記事では 3G、LTE を使用した IoT の例を紹介しましたが、Wi - Fi はどんな用途に使われるのでしょうか?

 

上記例のようにインターネットに直接アクセスする必要がある場合は 3G、 LTE を使用します。これに対して Wi – Fi はインターネットへのアクセスが必要無い場合に使用されます。

例えば「体重計のデータを直接自分のスマートフォンに送信する」等です。

 

このように Wi – Fi と 3G、LTE は別々の用途で使用されています。

しかしこれら 2 つを組み合わせ、Wi – Fi 経由でセンサー情報を集めて 3G、LTE でその情報をクラウドにアップするシステムもあります。